前回の記事でトレーナーを目指すきっかけから大学院進学を決めたところまでを紹介しました。
今回はその続きです。よかったらお付き合いください。
大学院への進学
日本体育協会(現スポーツ協会)公認アスレティックトレーナーの受験資格が取れて、サッカーに関わっている先生のもとで学びたいということで、その条件を満たした大学院に進学先を決めました。
進学先を決めるにあたって、ちょうどその研究室に在籍して、ブログを発信している先輩がいたので、思い切って連絡を取りました。
その先輩は親切に先生のことや大学院のこと、環境について教えていただきました。
さらに職場の休みを利用してオープンキャンパスを兼ねたセミナーにも参加して、師事する先生にもご挨拶に伺ったりとひと通りの準備をしたのを覚えています。
そしてもちろん受験もありました。
専門科目と英語、面接があったと思います。
先輩に過去問もいただいていたので、久しぶりの受験勉強も頑張りました。
そうこうして、無事に大学院の進学が決まりました。
病院を退職
常勤として働いた病院ですが、結果的に2年間は病院の入院患者と外来患者のリハビリを、最後の1年間は新たに立ち上げた訪問リハビリを担当しました。
今となっては本当に貴重な経験です。この3年間があったからこそ、知識や技術はまだまだですが、初診からひと通りの評価、リハビリの流れがある程度できるようになったので、その後の非常勤でのリハビリにおいても自信になりました。
大学院生活
無事に大学院に入学し、スポーツ医学を学びながらアスレティックトレーナーの受験資格に必要な科目も取り、さらに生活費を稼ぐために大学院の先生に紹介していただいた整形外科クリニックや先輩に紹介してもらった老人介護保健施設などでバイトをしました。さらには自分で売り込んで近所のデイサービス施設でのバイトもしたりと、いろいろと経験することができました。
また、この頃から自分は普通の理学療法士とは異なる道を選んだことも認識していたので、将来に向けてのお金の勉強もしないといけないと思い、日ごろのお金の収支を計算したり、細々とですが、投資も開始しました。このときは、どういうきっかけで始めたのかは覚えていませんが、セゾン投信の積み立てが最初の投資だったと思います。
なんだかんだ10年以上積み立てていますが、現在はなんと+50%と驚異的な成績で推移しています。これも世界の成長の恩恵です。
ラグビー部でのトレーナー活動
大学院2年目にその大学のラグビー部でトレーナーをさせてもらうことになりました。
ちょうど研究室の同期もそのラグビー部でトレーナーをしていたので、いろいろと教えてもらいながら、リハビリに関しては多少経験があったので、環境としてはグラウンドのそばでできるものから行いました。
その同期は大学生のときから学生トレーナーとしてチームで活動していたので年下なのにトレーナー経験が豊富でいろいろと判断のところや考え方のところは学ぶことが多かったです。
ラグビーに関わるのは初めてでしたが、競技特性なのか、選手たちは男気溢れるいい奴らばかりでした。
そして、怪我が多い。
いろいろな怪我のリハビリを経験させてもらいました。
あと、苦労したのは監督とのコミュニケーション。
これはなかなか難しかったです。
もともとコミュニケーション能力がそこまで高い方ではないので、どこまでを求められているのか、どこまで説明したらいいのか、そしてどこまで選手のことを伝えたらいいのかなど、難しいと感じました。
アスレティックトレーナー試験
大学院で2年間単位や実習時間を済ませ、いよいよアスレティックトレーナーの試験を受験できることになりました。
受験対策など特になく、先輩方のアドバイスや過去問をひたすらやりました。
テーピングも早く巻けるように友人とともに練習しました。
大学院なので、修士論文を書かないといけないので、実験や論文執筆も同時進行で進めたので、この時はさすがに大変だった記憶があります。
筆記試験はこの年から疾患を指定されて、アスレティックトレーナーとして評価からアスリハの流れを文章で答えるという問題が新たなに追加されたので、その対策もしており、実際に試験で4000文字くらい書いたので、試験後に前腕が爆発するかと思うくらいパンパンになりました。(笑)
筆記試験は幸いにも一発合格することができ、実技試験へ。
研究室の先生の中にアスレティックトレーナーマスターの先生がいて、その先生のアドバイスはとにかく、「リスク管理をしっかりと」、ということでした。これはどちらかというと、実技試験向けのアドバイスですが、これは振り返ると非常に役に立つアドバイスだったと思います。
実際に実技試験はモデル役の先輩アスレティックトレーナーさんが指定された怪我の選手役をされ、スポーツドクターの先生とアスレティックトレーナーの先生が試験官として、実技を評価される試験でした。
とにかく、やり過ぎじゃないかというくらい、安全面についての説明や確認を行いました。
最後にテーピング。時間を測られながら、緊張しながらどうにか巻けました。足首のテーピングだったと思います。きれいに巻く自信はあったのですが、スピードがギリギリでした。
ただ、今思うにスピードは最低限巻けるようになりながらも、きれいに巻けることの方が重要なのではないかと思います。
現場的には人手が足りないことが多いので、スピードが大事な現場も多いので、それは場数で早く巻けるようになると思います。
また長くなってきたので、vol.3に続きます(^-^;
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