怪我を早く治すために考慮すべきポイントと私の失敗談

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怪我をしたら、早く治したい!

アスリートなら特にそう思いますよね。

時々、超能力を使えるのか、と思うほど一発で治す人もいると噂で聞いたりしますが、そういう天才治療家の方は今回は置いといて、早く怪我を治したい!と思ったときに考慮すべきポイントについて参考にしてもらえればと思います。

怪我を早く治すために考慮すべきポイント

怪我を早く治すためにまず押さえてほしいポイントは以下の3つです。

  • 怪我の部位
  • 怪我の種類
  • 怪我の程度

怪我の部位

まずは基本中の基本ですが、どこを怪我したのか、ということを押さえましょう。

部位も大きく分ければ、手なのか、足なのか、それとも体幹と呼ばれる胴体部分なのか。

さらに言うと、筋肉なのか、関節なのか、骨なのか。

部位によって、治療やリハビリをどのように進めていけばよいかが、だいたい予想できます。

怪我の種類

部位がわかれば、次は何の怪我か。怪我の種類を把握しましょう。

筋肉であれば、肉離れなのか、筋膜炎なのか、打撲による損傷なのか。

関節であれば、脱臼なのか、靭帯の損傷や断裂なのか、膝であれば半月板なのか。

さらに骨であれば、骨折なのか、骨挫傷なのか、骨膜炎なのか。

怪我の種類がわかれば、どの程度の期間で治るのかは何となく予想がつくようになります。

さらに具体的な治るまでの期間、すなわち復帰までの期間がわかるためには、怪我の程度を押さえる必要があります。

怪我の程度

怪我の部位と種類が明確になれば、あとは怪我の程度です。

いわゆる重症なのか、中等度なのか、軽症なのか。

これは怪我の部位と種類によっても程度による治癒期間が変わってきます。

靭帯でも足関節なのか、膝関節なのかで同じ重症度でも治癒期間は変わってきます。

筋肉では、打撲や筋膜炎は程度によってはプレーを続けながらできるものもありますし、1~2週間休んでから復帰するものもあります。

肉離れになると、Ⅰ度(軽症)、Ⅱ度(中等度)、Ⅲ度(重症)で重症度を表したり、Ⅰ型、Ⅱ型、Ⅲ型と筋腱移行部にかかっているかどうかでだいたいの治癒期間を推定する分類もあります。

重症であれば手術が必要になり、半年ほど復帰までに要する場合もあります。

大腿部の前か後ろかによっても期間は変わりますし、腱部分にかかってるかどうかでも期間は変わってきます。

したがって、怪我の部位だけでも、種類だけでも、程度だけでもダメです。

これら3つのことがわかって初めて怪我が治るまでの期間、すなわち復帰までの期間(全治~週とも言いますね)の見込みがはっきりしてきます。

私が経験したケース

上記のように、怪我の部位と種類、程度がわかって全治期間の推定ができます。

しかし、私が経験したケースでは、この全治期間の推定が難しかったものがあります。

私は医師ではないので、診断や全治期間を判断することはできませんが、担当医師の診断を聞いた上で、リハビリを担当した選手のうち、当初の全治期間で復帰できなかった選手がいます。

いわゆる失敗談です。汗)

怪我の部位は膝の内側側副靭帯(MCL)、怪我の種類は靭帯損傷、怪我の程度はⅡ度損傷でした。

医師によって推定された全治期間よりも復帰が遅くなってしまいました。

というのも、MCL損傷はスポーツで一般的に起こる怪我ですが、MCL損傷の中でも、脛骨側いわゆる下側の損傷だったのです。

調べてみると、脛骨側の損傷が起こる頻度はおよそ12%程度と稀な損傷だったのです。多くは大腿骨側の損傷のようです。

不安定性だけみると確かにⅡ度の損傷でした。しかし、MRI画像での出血像が少なく、受傷機転も大したことなさそうだったのです。

医師と話をしても、一般的にMCLⅡ度損傷であれば6~8週程度かかりますが、出血が少なく、受傷機転を考慮しても、そこまで長くかからないのではないか、ということで、全治4週間になったのですが、私もその程度でよくなるだろうと思っていました。

ところが、4週間たっても復帰できませんでした。MCLにはよくあることですが、多少の痛みは残るだろうという思いもあり、全治期間に合わせて運動レベルを上げていったのですが、どうもスッキリしないし、最後上げていくときに炎症が起こってしまい、痛みが出てリハビリも一旦ストップしないといけなくなりました。

全治期間を基準にリハビリプランを作り、次の段階への移行基準もヨーロッパのプロチームのものを参考にしながら進めていたのですが、最後のところで上げていくときに、上記のような炎症が出て一旦ストップしてしまいました。

反省点としては、少なくともベッド上での症状が完全になくなってから、次の段階へと移行するという基本中の基本をおろそかにしてしまっていた点です。

基準はクリアしていたのですが、それとは別の症状が取り切れていなかったのです。

そのうちその症状も取れてくるだろうという慢心もあったかもしれません。

正直、やはりⅡ度損傷だったので、6~8週間かかる怪我だったのでは、とも思います。

この点は医師とも話をした中での反省点です。

脛骨側の損傷とMRIでの出血の少なさと受傷機転の大したことない感覚によって、難しくなったケースでした。

まとめ

怪我を早く治すためのポイントは怪我の部位、種類、程度をしっかり把握することです。

難しい要因がイレギュラーに発生することもあるので、慢心せずに医師と相談しながら、進めていくことが大事です。

次からの教訓として、今回の失敗談を繰り返さないように肝に銘じておきたいと思います。

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