はたして子供に体幹トレーニングは必要なのか?ということについて今回は考えてみたいと思います。
子供に体幹トレーニングは必要か?
結論から言うと、必要です!
体幹は体の中心を含む胴体の部分です。
姿勢の大部分を占める部分です。
背中が丸まっていると猫背や姿勢が悪い、と言われます。
逆に背中と腰が反っている場合や、背中は丸いのに腰は反ってるという姿勢もあり、どれも腰や背中、首などにストレスがかかるのでよろしくありません。
また、横に弯曲したような姿勢を側弯(そくわん)とも言います。
何らかの原因で起こる側弯と原因が不明な側弯、生まれつきの側弯などがあり、いまだに原因がわかっていないものもあります。
これらのうち機能性側弯と呼ばれる側弯は、痛みや姿勢、足の長さの左右差などが原因で起こるとされており、普段の姿勢の悪さから起こることもあります。
よい姿勢を保つために必要なのが体幹の支持性(支える力)になります。
したがって、子供にもよい姿勢を保つために体幹トレーニングは必要なのです。
姿勢や動作の中で養う
では、体幹トレーニングはどのようにして鍛えればよいのでしょう?
アスリートがやるような腹筋運動をガンガンやればよいのでしょうか?
答えは、いいえです。
たまにはやってもいいかもしれませんが、習慣的に腹筋を行い、いわゆるシックスパックを作る必要はありません。
むしろ、やり過ぎて腹筋が硬くなってしまい、子供特有のしなやかさや柔軟性がなくなる恐れがあります。
したがって、腹筋運動ではなく、普段の姿勢や動作の中で鍛えることをお勧めします。
運動をしないと同じ姿勢でいることが長くなり、使われる部位や筋肉が同じになりやすくなり、偏った筋肉の付き方や姿勢になってしまいます。
したがって、普段とは違う姿勢や動作の中で鍛えた方がよいのです。
ちなみに、夏休み期間中、横浜市青葉区の谷本公園で小学生低学年向けの体操教室を行っています。
全部で4回あるうちの前半2回が、この「子供に必要な体幹トレーニング」をテーマに行っています。
実際に行った内容を少し紹介します。
一見、なんだかよくわかりませんね。
以下に説明していきます。
子供に必要な体幹トレーニングとは
簡単に言うと、いろいろな姿勢(ポーズ)や動作(動き)を楽しく行い、体幹に刺激を入れていきました
上の写真にもあるのですが、実際に行った姿勢や動作をいくつか以下に挙げます。
姿勢(ポーズ)
- 橋(ブリッジ)
- スーパーマン
- ヒトデ
- ねこ
- イヌ
- 飛行機
- 棒
これらの姿勢やポーズをお手本の通りに再現してできるかどうか、保持できるかどうかということを行います。
これらは仰向けやうつ伏せ、四つ這い、立位、片脚立ちなど、やってみればわかりますが、いろいろな部位と筋肉を使います。
また、見よう見まねでやったことのない姿勢が見本通りにできるかどうかという脳への刺激にもなります。
その中で手足をコントロールしたり、姿勢を保持するために体幹の筋肉がしっかり働くことが大事になります。
普段、運動する機会が少ない子供たちにはちょうどよい刺激が入ったと思います。
子供の中には上手にできる子もいれば、ちょっと違う姿勢になってしまう子もいて、うまくできているか確認しながら行いました。
動作(動き)
次は動作です。
- 芋虫
- 尺取り虫
- カメ
- ワニ
- あひる
- ウサギ
- カエル
- お尻ジャンプ
- お山坐りバランス
- 綱渡り
- プロペラ
たくさんありますね(^-^;
写真を載せようと思いましたが、数が多かったので断念しました。
虫や動物の動きを真似たり、普段行わないような動きを取り入れて、体幹へ刺激を入れていきます。
このあたりは実際にやってもらうととても実感できると思います。
ちなみに、最近子供向けのパーソナルトレーニングを本格的に始めました。
夏休み期間は割引キャンペーン中ですので、子供がいらっしゃる親御さんは要チェックです。
私がプロサッカーの現場で活動することが多かったので、サッカー少年向けですが、サッカー以外でも少女でももちろん受け付けています!
現代はこのような場が必要
話がそれてしまいましたが、最近は子供たちが遊ぶ場所が限られてきているということもあり、昔は遊びの中でいろいろな動きや危ないことも含め、刺激が多かったのですが、どうしても安全第一や近所迷惑など、子供が遊びの中で経験する種類や量が減り、体に刺激を入れる機会が減りました。
習い事が増えて、同じスポーツや運動をすることが多くなり、運動量は多くても、運動の種類が少ないということは往々にして増えたと感じます。
ゴールデンエイジと呼ばれる小学生年代は特に神経系の発達が著しい時期です。
この時期に多くの種類の運動を経験して、体によい刺激をいれることで、神経系が発達し、その後のスポーツ活動の上達だけでなく、生活の中での身のこなしのうまさにつながっていきます。
今回は体操教室で行った内容とリンクさせて、子供にも体幹トレーニング(様々な運動刺激)が必要だということをお伝えできればと思います。
最後に体操教室の様子もご紹介して終わりにしたいと思います。
体操教室の後半2回は「早く走るためのコツ」というテーマで行っています。
またの機会にこちらもご紹介できればと思います。
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